昨今の金融業界を取り巻くビジネス環境の変化を受けて三菱UFJモルガン・スタンレー証券では現在、中長期の視点でお客さまのライフプランに沿ったアドバイスやサポートをトータルで行う『アドバイザリービジネス』へのシフトを精力的に進めている。
このアドバイザリービジネス実現の鍵を握るのが、一人ひとりのお客さまの意向を詳細に理解、把握するためのプロファイリングだ。お客さまのライフプランにあった有益な提案の実現には、年齢、性別、職業といった基本的な情報に加えて、家族構成、総資産、リスク許容度、各ライフステージにおける目標や潜在的なニーズなど、より広範な情報が必要となる。
こうしたビジネス環境の変化のなか、旧CRM(Customer Relationship Management=顧客関係管理)システムからより新しいビジネススタイルにあった次世代型CRMシステムの構築にチャレンジしたのが今回のアドバイザリーポータルシステムプロジェクトだ。
開発にあたっては、アドバイザリービジネスの先進国である米国での実績と、既存システムとの連携、そして将来的なアップデートへの対応力などを考慮し、国内証券会社としては初の導入となるクラウド型社外システムを採用し、社内の旧CRMシステムと完全にシームレスで連携する新しいハイブリッド型CRMシステムを完成させるという高度な目標の達成が求められた。
